アコギの弦の解説と定番のおすすめ

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アコギの弦はスチール弦と呼ばれる鉄線からできています。
そりゃこんなものやわらかい指で押さえていたら痛くもなるはずですね。
アコギは基本この鉄線を振動させてその音をボディ内で反響させて出音します。

ゲージと素材での音や演奏のしやすさの違いやがありますので、
この記事で解説していきます。

また初心者の方のための定番アコギ弦の紹介もしています。

おもち
弦がサビると、指が鉄臭くなるよね…。

アコギの弦は消耗品

pietro5792によるPixabayからの画像

理想では月に一回弦は交換されるとより心地よくアコギで遊んでいけます。
が、お財布事情などで露骨に交換頻度は変わってくると思います。

なのでアコギを触り始めたばかりの方は、
まず「消耗品」の部類のアイテムなのだということを頭の隅に置いておかれると非常によいと感じます。

アコギの弦の違いは「ゲージ」と「素材」

Acoustic-guitar-strings
アコギの弦の大きな違いは「ゲージ」と「素材」からなります。
「ゲージ」も「素材」ギター弦のパッケージ表面に表記してあります。

(1-1)「ゲージ」は弦の太さをあらわす

「ゲージ」は弦の太さを示しております。

上の写真ですと、「.010-.047」という数字が「ゲージ」を表しています。
小さい数字が1弦の太さを表しており、大きい数字が6弦の大きさを表しています。
英語のExtra lightというのがこの太さの弦ですよという意味を表してもいます。

一般的にアコギの初期出荷時の弦は、
「Custum light/.011-.052」のゲージ張られています

一般的なゲージの呼び名について
・Extra light .010-.047
・Custum light .011-.052
・Light .012-.053
・Medium .013-.056
※数字はすべてインチ表記です

このゲージが太いとよりアコギを響かせられるようになりますので、
音が大きくなるので、結果的音が良くなります(なるように感じます)。

反対にゲージが細いと音が小さくなりますが、
演奏が非常にしやすくなります。

ゲージの太さは音と演奏のしやすさの反比例の関係にあります。

厳密には弦高の高さによって演奏性と適切な弦の太さも変わってきますので、
まずはあなたにとって演奏しやすいことを優先していきましょう

アコギ用の細いゲージの弦でも指が痛くなったり、
なによりそれが原因でアコギが楽しくなくなってしまうのであれば、
エレキ用の弦を張ってみるのもおすすめです。

(1-2)エクストラライトゲージ以下じゃダメ?/ゲージの余談

アコギ弦の推奨ゲージと言えば一般的に「カスタムライトゲージ (.011-.052)」とされていることが多いです。
が、無理にこの太さに合わせることは全くありません。
ギターの弦高の違いはもちろんのこと、筋肉量や骨格を含め人によって演奏のしやすさには本当に大きな違いがあります。
「あなたの演奏に最適なゲージ」を選ぶことを最優先しましょう。
エクストラライトももちろんいいですし、もっと細いエレキ用の弦を使っても全然良いのです。

かつて米テキサスにエレキのブルースギタリストでスティーヴィーレイヴォーンという方がいらっしゃり、
エレキにも関わらずアコギのmediumほど太い.013からはじまるゲージを張ってギターを引き倒していらっしゃった方がおりました。

古い雑誌のインタビュー記事を目にしたことがあり、
「指は痛くないのですか?」との記者の問いに「そりゃ痛いよ」と返す様に吹き出してしまいました。

根性で弾き倒すというようなお話をされていた覚えがあり、
それ以来ゲージの太さ=根性の証という誤った印象を持っておりました

わたしも憧れてぶっとい弦を張ったことがあるものの、
チョーキングなどで爪が剥がれて地獄を見た覚えがあります…(´;ω;`)

なによりこういったことで「せっかくのアコギが楽しくなくなってしまうこと」を一番避けるべきですので、
あなたにとって最適の、楽しく演奏できる弦のゲージ選びましょう。

(2-1)「素材」によって音質と値段が違う

素材は大きく分けると「フォスファーブロンズ」か「ブロンズ」の違いがあります。
「フォスファーブロンズ」はリンが配合された青銅でできており、通常のブロンズ弦より長持ちします。
また音がキラキラしている印象を受けます。

弾き語りよりも、フィンガースタイルなどのギターの独奏などにより向いている弦と言われているようですが、
弾き語りでもキラキラ具合が非常に素敵だと思います。

ただ値段がブロンズ弦より高いです。
高いのは悔しいのですが、わたしはこちらのほうがキラキラしていて好きなので購入しています。
少しの値の差で気分良く演奏できるのでこちらのほうがおすすめしています。

(2-2)張替えたての感触が長持ち!/アコギのコーティング弦

guitar-elixir
他には「コーティング弦」というサビに非常に強い弦もあります。
Elixir(エリクサー)社のコーティング弦が一番有名です。
一度試すとわかりますが、他の弦よりも本当に長持ちし、
普通の弦の2から3倍の期間は張替えたての感触で演奏ができます。

ただし通常のフォスファーブロンズ製の弦よりさらに値段が高いです。

が、長持ちすることを考えると、
しっかりメンテナンスしつつ使っていければ弦のお金がとても節約できます。

好みの音があればもちろん好みの弦を使って行くほうが楽しいですが、
特に好みが無ければとてもおすすめです。

いずれにせよ普段のメンテナンス次第で弦は長持ちしますので、ギタークロスのお手入れをしてあげると良いですよ。

アコギの弦の交換頻度

弦交換は一般的に張り替えて1か月程度が目安とされていますが、
夏場など湿度がより高くなる時期だと1週間でサビてしまうこともよくあります。

クロスでお手入れをしていても限界は必ず来ますので、
音での判断が難しい場合は、
演奏の触り心地がずるずると悪くなって気持ち悪くなってしまった際はぜひ交換してあげてください。

またライブなど人前での演奏をされる際も弦交換をおすすめします。
単純に交換したてだとより良い音で演奏ができますし、
練習で使用してきたままの弦ですと耐久性が下がっていて演奏中に切れてしまうおそれがあるためです。

アコギ弦おすすめ定番メーカー

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Gerd AltmannによるPixabayからの画像

弦の種類は非常に多く、売り場に行ってもネットで見てもめちゃくちゃ出回っております。
とりあえず下記の有名メーカーのものを押さえておくと間違いはないですし、
かなりの頻度で店頭に並んでいるため急遽必要な場合も再調達がとても楽です。

ダダリオ(D'Addario)

ダダリオは17世紀から楽器用の弦を製造してきた伝統あるメーカーで、
アコギでもエレキでも定番弦として広く愛されています。
最初はとりあえずこれで間違いがないです。

メーカー特徴 17世紀から楽器用の弦を製造してきた伝統あるメーカーで、アコギでもエレキでも定番
演奏性 特にきらびやかな印象です。フォスファーブロンズを特におすすめします。
値段 品質が良いのに3パックセットで2,300円程度のため、コスパが非常に良いです。

アーニーボール(Ernie ball)

こちらも歴史あるアメリカのメーカーです。
ダダリオと並ぶ2大メーカーとして知られています。
ダダリオと比較すると弦が柔らかく、落ち着いた音色と定評があります。
また低音弦のゲージが少し厚めに作られています。

コーティング弦のシリーズも人気ですね。

メーカー特徴 ダダリオと並ぶ2大メーカー
演奏性 弦が柔らかく落ち着いた印象
値段 3パックセットで2,600円程度。

その他の定番メーカー

ダダリオとアーニーボールが二大メーカーですが、
その他にも定番メーカーがあります。

その他の弦定番メーカー
  • マーチン

世界トップのアコギメーカーの販売している弦です。そつのない印象で特に好みも割れない印象です。

  • ヤマハ

シンプルで使いやすく、何より安価で調達難易度が低いです。

まとめ

アコギの弦は消耗品ですので、アコギを続けていく上でどうしても定期的にかかってくる経費になります。

が、色んなものを試して自分が一番好きなものや演奏しやすいと感じるものが見つかると、
まとめ買いをしたりで工夫が効くようになる部分でもあります。

また少しの金額で音のキャラクターの変更を楽しめる数少ないアイテムでもありますので、
下調べをされて気になるものが見つかればどんどん試していくのも楽しいですよ。

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