ティーンエイジファンクラブのアルバムと名曲コード解説
結構実物を実家に置いてしまっているようでこういうとき悔やまれますね

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おもち
また古いバンドのはなし…

「Teenagefanclub(ティーンエイジファンクラブ)」という最高のバンドをご存知でしょうか?

筆者はリアルタイムで聞いていた世代より10年遅れくらいで聞き始めているのですが、
学生の頃より愛聴しています。
オルタナティブ・ロックは60年代ロックやフォークなどアコギ主体の音楽との親和性が高く、
アコギでカバーするととても心地よいバンドがたくさんあります。

なかでもティーンエイジファンクラブは、
アコースティックギター弾きの方に強くおすすめしたいバンドです。

おもち
すごい早口そう…

スピッツ好きにおすすめ/ティーンエイジファンクラブのご紹介

「Teenagefanclub(ティーンエイジファンクラブ)」は、
ギターをされていて、ポップな曲がお好きなら絶対に聴いていただきたいバンドです。
オルタナティブ・グランジロックが隆盛した1990年代初頭に世に出ました。

また彼らは1990年代のイングランドの最重要レーベルである、
「クリエイションレコーズ」に所属したバンドでもあります。

(クリエイションレコーズはプライマルスクリームやオアシス、
マイブラッディヴァレンタインなどが所属した名門インディーズレーベルです)

クリエイションレコーズについては名作ドキュメンタリーがあり、
「アップサイド・ダウン: クリエイションレコーズ・ストーリー」という作品で、
当時の空気や情報を伺うことができます。

※なかなか配信サービスでは見れないので、
ゲオ宅配レンタルがおすすめです。↓

 





 

こうした流れのため1990年代のOasis以降の「ブリットポップ」の文脈でも語られることが多いですが、
彼らはイングランドではなくスコットランドのグラスゴー出身のバンドです。

グラスゴーのインディーシーンには、
ジーザス&メリー・チェインやパステルズをはじめ、
パステルズが引き上げたヴァセリンズ(パステルズが引き上げた)やBMXバンデッツなど有名バンドがおります。
その後もポストロックのモグワイや、
ロックンロールリバイバルブームの際はフランツフェルディナンドが登場しています。

加えてグラスゴーはケルト音楽のフェステイバルが毎年行われる音楽都市でもあります。

スピッツの草野マサムネさんをはじめ、
サニーデイサービスの曽我部恵一さんなどなど、
日本のミュージシャンも多くの方がファンでいらっしゃることを公言されています。

筆者はサンボマスターの山口さんのラジオで存在をはじめて知り、
それ以来15年以上聴き続けています。

主要メンバーの脱退など経ていますが、
現在も(マイペースに)精力的に活動されており、
非常に長いキャリアを持っています。
(現在はベル&セバスチャンのサポートでも知られる、
デイヴ・マッゴーワンがサポート・ベーシストとして参加しているそうです)
 

ティーンエイジファンクラブの音楽スタイル・音楽的背景

「ティーンエイジファンクラブ」の魅力は、
なんといっても楽曲のメロディとハーモニー、
適度なラフさと自然体があげられます。
彼らの音楽背景からも伺えるかもしれません。
 

3人ソングライターがいてコーラスが楽しめるバンド

ティーンエイジファンクラブには、
メンバー中(現在は5人かつ残念ながら1人中心人物が脱退)、
ビートルズのように3人曲を作れる人がいます。

Norman Blake(ノーマンブレイク)
Raymond McGinley(レイモンドマッギンリー)
Gerard Love(ジェラルドラブ)

という3人のソングライターがおり、
メインボーカルもそれぞれ作った方が担当しています。

Norman Blake(ノーマンブレイク)

一番のフロントマンです。
"The Concept","Everything flows","I don't want control of you"などが、
有名で筆者も大好きな曲です。

Raymond McGinley (レイモンドマッギンリー)

リードギターです。ノーマンブレイクとともに結成時から現在までのオリジナルメンバーです。
"Your Love Is the Place Where I Come From"などが有名で、筆者も大好きな曲であります。

フルアコースティックのエレキや、
フェンダー社のジャガーやらジャズマスターをよく演奏しているイメージです。

Gerard Love(ジェラルドラブ)

ベースです。
"Sparky's Dream","Ain't That Enough"などが有名で、
筆者も大好きな曲なのです。残念ながら2018年に脱退されています。

ビートルズやビーチボーイズは古くて聴き込むのにハードルが高いと感じても、
ティーンエイジ・ファンクラブはとても耳馴染みが良いと思います。

このバンドを足がかりにして様々なレジェンドを楽しめるきっかけにもなるかと思います。
 

アメリカのポストハードコアの影響

「ティーンエイジファンクラブ」はスコットランドグラスゴーのバンドですが、音楽背景が非常に豊かでユニークです。
アメリカのバンドやミュージシャンの影響が顕著であるところもポイントです。

時代的にはアメリカのポストハードコアを経ており、
そのことから最初期はノイジーなギターロックを演奏していました。
つまり精神性としてはパンクロックの思想性を引き継いでいるます。

そもそもブレイクの契機としてもソニックユースをはじめ、
アメリカのバンドとのつながりも大きく影響しています。

なによりニルヴァーナ
のネヴァーマインドワールドツアーの際は、
ティーンエイジファンクラブもツアーを一緒に回ってもいます。

オルタナティブ直球に派生していきそうですが、
ダイナソーJrとはまた別ベクトルにポップな理由があります。
 

クラシックロックとアメリカのパワーポップの影響

本人たちも公言している通り、
シンガーソングライターであるニールヤングの影響が非常に大きいそうです。

なにより1970年代のカルト的なポップバンドである「Big Star」および、
リードシンガーであった「アレックスチルトン」の影響が非常によく現れているそうです。
(3rdアルバムであるサーティーンはタイトルからして完全に影響下ですね)
後年アレックスチルトンご本人ともお仕事をご一緒しているとのことでオタクの鏡のような人生ですね。

リアルタイムでは大きな日の目を見れなかったBigStarですが、
オルタナティブロック前夜よりティーンエイジファンクラブはもちろん、
・R.E.M.
・ザ・ポウジーズ
・プライマルスクリーム
・マシュースウィート
・ヴェルヴェット・クラッシュ
・ウィーザー
などなどの皆さんも影響を公言し、
ファンであることを広めていくこととになりました。

当然ビートルズやビーチボーイズも影響元にあり、
様々なバンドの美味しいところを自然体に結合しているのがティーンエイジファンクラブです。
 

ティーンエイジファンクラブの全アルバム一覧

ティーンエイジファンクラブは2021年リリースの最新作も含めて、
オリジナルスタジオ・アルバムは11作に登ります。

カソリックエデュケーション 1990年にリリースされた1stアルバムです。
バンドワゴネスク 1991年にリリースされたメジャーデビューアルバムです。この作品をきっかけに広く世に知られることになります。
サーティーン 1993年リリースの3rdアルバムです。BigStarのアレックスチルトンの影響が色濃くあらわれています
グランプリ 1995年リリースの4thアルバムです。名曲ぞろいのため個人的にダサめのジャケットのせいで入手が遅れてしまったことを非常に後悔しました
ソングス・フロム・ノーザン・ブリテン 1997年リリースの5thアルバムです。このアルバムがフェイヴァリットだという方は非常に多いです。何気に一番のセールスを記録しています(全英3位)
ハウディ! 1997年リリースの6thアルバムです。ピンク・フロイドのデヴィッドギルモアのスタジオでレコーディングされました。
英知と希望の詩 2002年リリースの7thアルバムです。ポストハードコアパンクバンド「ハーフジャパニーズ」のジャド・フェアーとの共同作品です
マン・メイド 2005年リリースの8thアルバムです。
シャドウズ 2010年リリースの9thアルバムです。
ヒア 2015年リリースの10thアルバムです。
エンドレスアーケイド 2021年リリースの最新11thアルバムです。2019年には録音が終わっていたそうで、コロナの影響でリリースが遅れた分非常に時間をかけてミキシングに凝ることができたそうです

スタジオアルバムとは別にベストアルバムも発売されており、
『ヒット大全集』という最高な邦題タイトルがつけられております。
ティーンエイジファンクラブヒット大全集ジャケット
 

ライナーノーツやブックレットがあるので情報源が多いCD音源はもちろんおすすめですが、
ティーンエイジの国内版音源は入手が難しくなっていたりします。
ストリーミングだとどこでも敷居を下げて楽曲を楽しめるためおすすめです。

 

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1stアルバム『A Catholic Education(カソリックエデュケーション)』と名曲コード解説

ティーンエイジファンクラブカソリックエデュケーションのCDデザインとジャケット
USインディ(ポスト・ハードコア)の影響を受けて制作された1stアルバムです。
グラスゴーで全て自費制作され、
全体で1,000ドル以下で製作されたそうです。

この頃ニューヨークでのライブに参加し、
ソニックユースやヨラテンゴと知り合います。
USオルタナ勢との親和性が高かったのはこうした背景があったためでした。
この頃は英国圏のグランジバンドとして人気を博していました。
(当時はマーケティング的にもグランジとして売り出されるケース自体も相当多かったようです)
楽曲はニールヤングの影響が顕著だったそうです。  

現在のご本人の全アルバム中の好きな順位では4位だそうです。
 

Every thing flows(エブリシングフロウズ)のコード解説

アルバム2曲目(実質1曲目)の素敵すぎる曲です。
未だにこの曲が一番だという方も多いですね。
ライブのセットリストにも入っています。
チューニングはレギュラーチューニング
です。

イントロ・Aメロ
C Em F C
Am Em Am Em
F C
C Em F C
Am Em Am Em
F C

サビ
C Dadd9 F Am Em
F Em F Fm C CM7

 

2ndアルバム『Bandwagonesque(バンドワゴネスク)』と名曲コード解説

『バンドワゴネスク』はティーンエイジファンクラブの名前を大きく広げたアルバムで、
SPIN誌より1991年のアルバムオブザイヤーに選出された作品です。
(スピン誌はアメリカのローリングストーン誌と並ぶ大手の音楽雑誌です)

1991年と言えばニルヴァーナの『Nevermind(ネヴァーマインド)』をはじめ、
オルタナティブ・グランジの大ヒットアルバムが非常に多くリリースされた年でした。
マイブラッディヴァレンタインの『Loveless(ラブレス)』、
REMの『アウト・オブ・タイム』、
U2の『Achtung Baby(アクトン・ベイビー)』
ダイナソーJrの『Greenmind』などなど、有力候補が多くある中での快挙でした。
この頃のティーンエイジファンクラブが、ニルヴァーナとネバーマインドツアーを回っています。

サウンドプロデューサーはドンフレミングが勤めています。

ご本人も元々インディのバンドで活動していたドンフレミングは、
ソニック・ユースやホール、
ザ・ポウジーズやアリス・クーパー、
後のアンドリューWKのサウンドプロデューサーとしても知られています。

ドンフレミングは1stアルバムの『カソリックエデュケーション』を聞いて、
ティーンエイジファンクラブの一番の武器はハーモニーと当時から捉えていたそうです。
ドンのアドバイスにより、
ノイジーなギターポップからハーモニー主体のバンドへとより進化していくことになります。

現在のご本人の全アルバム中の好きな順位では3位だそうです。
 

The concept(ザコンセプト)のコード解説

アルバムのタイトルトラックです。
ちなみに1曲目の『The concept』のPVは、
同郷のバンドであるジーザス&メリー・チェインのメンバーのダグラスハートが監督しています。
マイブラッディヴァレンタインやプライマル・スクリーム、
ストーンローゼズのPVも手掛けていたそうです。

チューニングはレギュラーチューニングです。

イントロ・Aメロ
G GonF# Em
Am D G Gon#F

サビ
Am D G GonF# Em
A7 C D

アウトロ
G Bm Em
Am G C
Am G C

 

4thアルバム『Grand Prix(グランプリ)』

ご本人たちが制作してきたすべてのスタジオアルバムの中で、
一番気に入っているという作品です。

About You(アバウトユー)
Sparky’s Dream(スパーキーズドリーム)
Mellow Doubt(メロウダウト)
Don’t Look Back(ドント・ルック・バック)
Neil Jung(ニールユング)

ファンの方もこの4枚目のグランプリか、
続く5枚目が一番好きという方が多いようです。

 

Neil Jung(ニールユング)のコード解説

ニールヤングっぽい曲だから仮タイトルで「ニールユング」としていたものが本採用されたという、
ティーンエイジファンクラブにあるあるなタイトルです。
メロウダウトと共にシングルカットされた名曲です。

チューニングはレギュラーチューニングです。

イントロ・Aメロ
G D Am D C
G D Am D C

Bメロ
B Em Am D C
B Em Aadd9 D

サビ
G D Add9 Badd9 C D

 

 

5thアルバム『Songs from Northern Britain(ソングスフロムノーザンブリテン)』

ティーンエイジファンクラブソングスフロムノーザンブリテンのCDデザインとジャケット

一番ヒットしたアルバムです。
本人たちも気に入っていて、ファンからも非常に愛されている曲がたくさん収録されています。
本人の好みでは全アルバム中2位だそうです。

初期は歪んだギターサウンドにヘロヘロなボイスとコーラス、
めっちゃ心地よいメロディというイメージだったのですが、
このアルバムはひたすら完成度が高く爽やかです。

アコースティックなサウンドでまとまっており、
文字通り何年経っても聴き続けられるアルバムで個人的に大好きでたまらないアルバムです。
このなかの「I don't want control of you」と
「The love is the place where I come from」
が大好きで何回聞いたか本当にわかりません。
 

I don't want control of you(アイドントウォントコントロールオブユー)のコード解説

ノーマンブレイク本人も非常に気に入っている曲だそうです。
個人的にも一番大好きな曲です。
(VEVO動画がないためPVが掲載できないことが非常に歯がゆいですね)
冒頭のフレーズはマンドリンで演奏されています。
ライブでは打ち込み再生されているようです。

チューニングは1カポでスタート、
最後のサビで2カポへ移調します。
(グライダーカポがおすすめです)

移調に便利なグライダーカポ
こんなやつです
 

Aメロ
F B♭ Am
Dm F B♭ B♭sus4
F B♭ Am
Dm F B♭

サビ
Am Dm F Gm7
C B♭
Am Dm F Gm7 C

ブリッジ
Gm7 Am7
Dm C B♭ Am
Gm7 Dm B♭
B♭ B♭add9 B♭ B♭add9

F B♭ Am
Dm F B♭ B♭add9
F B♭ Am
Dm F B♭

Am Dm F Gm7
C B♭
Am Dm F Gm7 C#

2カポへ移調

 

おわりに

これからもグッドメロディを届けてくれることは間違いのない最高のバンドです。
わたしももっともっと聴き込んでいこうと思います。

 

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